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影を使ったゴルフ練習
誕生/秘話


特許技術Sライト生みの親
安田 明純
「やすだあきずみ」


昭和19年6月22日 山梨県生
映画助監督、俳優の経験を経て、日本初のカラオケを開業


昭和46年にカラオケスナックを日本で初めて開業し、この影に出会うまでカラオケの先駆者として、カラオケのノウハウを発信し続けていました。
当時のカラオケの店は、現在のカラオケボックスとは違って16人編成のフルバンドが演奏する舞台があり、その両サイドには 100インチの大型プロジェクトが設置され、それには4台のテレビカメラで映された映像が流されていました。

特許Sライトゴルフ練習システム

ここでは、通常は歌手のディナーショーや結婚式などテレビの歌番組等も収録していました。 催しがないときは、一般の方が他にカラオケを歌ってもらっていたのです。

当時使用されている VTRは何百万円もする本格的な機械です。しかし、どんなに凄い機械を持ってきてもリアルタイムで舞台に立つ人に見せることができません。「なんとかできないか」
そんなことを考えている時、床に映った影に身震いしたのです。この時とっさに思ったことが、これはゴルフに使えるんじゃないかということだったのです。

その発想をまず特許申請しました。 弁理士の先生から、「公開されるまではどんなに身近な人にも話してはいけない」と釘を刺され、夜になるとベランダにライトを持ち出し、影を映し出し密かにクラブを振っていたのです。


1年半が経ち、特許公開されたのをきっかけにお店を閉め、照明会社に相談を持ち込み、大きな暗室で影との戦いが始まりました。当初、太陽で出来る影近い影を作ろうと思い込んでいました。

しかし、やればやるほど難しさが増し、影が小さくなればなるほどクラブが振れなくなってしまうのです。諦めと居直りで3メートルくらいの高さからライトを当てた影が、精神的に楽にクラブを振らせてくれたのです。影が倍加されることによって精神的に楽になったのでした。一瞬これでスタートできると思いました。

しかし、この影でゴルフが上手くなれるものか?その時答えは全くありませんでした。このおかげで何をやったらいいんだろう。今度は影から答えをもらう戦いが始まってしまいました。概念的には何となく分かる。しかし、確信はないのです。毎日毎日影を見ながら、自分がクラブを振るしかありませんでした。

ビルの1階に30坪を借り2打席を作り、ゴルフ雑誌をむさぼり読んみました。当時はどの雑誌にも頭の固定のことが書かれていました。軸を保つ方法として頭を動かすなと。現在でも強調しているプロもいます。打席に映る影を見つめ、毎日何百球も打ち続けました。確かに当たりは良くなってきました。さらに頑張って努力した甲斐あって、打席に映る影は動かなくなってきました。しかし思ったほどうまくなりません。

日が経つにつれ、腰が痛くなり始めました。骨盤の付け根の背骨が日増しに飛び出してきて、痛さは増すばかり。接骨院を渡り歩きましたが、治る気配はありません。最後は手術を宣告されました。

「なぜなんだ、俺はプロの言ってることを守り、確実に頭を動かさないで振ることができるようになったら、こんな状態になってしまったではないか」

だからといって、ここまで来たらもうゴルフをやめるわけにはいきません。悩み苦しんだ末、クラブを離し、打席の影を見つめ、股関節で上体を前屈させ、上体を水平にひねってみました。すると「影は右に移動する」ではありませんか。

プロのVTRを分析する作業繰り返してやってみましたが、トッププロのほとんどが頭が動きません。テレビの解説でやっているように頭から地面に垂直線を引くごとく、彼らは見事に動いていないのです。なのに水平にひねる私の影は、右に動くのです。納得がいかない。打席の影に向かってつぶやきました。「答えろ」

「俺は5倍で動くぞ」そんな答えは返ってきませんでしたが、私の思い込みが影が5倍化されていることを忘れさせていたのです。倍加されているものと縮小されているものの違いでした。私たちが見てきたプロのスイングは、何分のかに縮小されたテレビ画面や写真なのです。影は1p動くと5p動く。もしプロが3p動いたとして、肉眼で見ていても判断できないでしょう。まして縮小されている写真やVTRなら動いていないように見えます。影は15p動く。「これだ」

テイクバックで3pくらい軸が右にずれ、トップが決まると、その頭の位置を固定して振り抜いていく
。ジャックニクラウスはアドレスでトップの軸を作っておいてスイングをしている。

答えはこれだったのです。手術しなければ治らないと言われた私の背骨は、このスイングをすることでみるみるうちに元に戻り、あれだけ苦しんでいた痛さが嘘のように引き、少し猫背だった姿勢も治ってしまったのです。

平成67月7日、ついに特許として認可されました。
それまでは自分が上手くなることだけを考え、良い当たりを期待するためだけの為に影に向かってクラブを振っていた私でした。影は喋りこそしませんが、いろいろなことを教えてくれました。


私たち人間は、なかなか自分が見えず、自分の間違いに気づかないものなのです。夢中になればなるほど、自らを冷静に見られなくなってしまうのです。特にゴルフとなると結果が良ければ、どんな打ち方をしていようと関係なくなってしまいます。

「常に自分を見つめること。曖昧な答えに妥協して惰性で結論を出そうとするな」私は影からそう学びました。とことんやって、もし間違いをしてきたとしても、その間違いに気づくところまでやったなら、それは決して無駄にはならないはずです。なぜなら、間違ってやってきたことの逆をやれば、それが正しいことなのですから。

ゴルフの練習も、ちょっとやって答えを出してしまう人がいます。そういう人は、生涯答えを見出すことはできないでしょう。影との対話が深まるにつれ、今まで必死で読んできたゴルフ理論が何1つ立証されてないことを教えられました。「アプローチではオープンスタンスをとれ」「ドライバーはアッパーブローに打て」それぞれ方法論は出てきても、それを立証する答えはありません。

私たちに教えてくれていたゴルフ理論は立証のない方法論だったのです。「これが今年流行のスイングです」などと解説するプロもいます。スイングに流行なんてあるのですか?

私自身、最近になってゴルフの仕事をする理由が少しわかってきたような気がします。それは「ゴルフという池に石を投げ、波紋を立たせること」だと考えているからなのです。

その波紋が立つことによって、今迄何も疑問を持たずにやってきたゴルフに、必ず変革が生まれるのではないか。カラオケという文化を作り上げるために、その礎を私にやらせたように、今度はゴルフの世界に変革のきっかけをやらせようとしてるのだと思います。


1999年5月