日本では向かい風のことを「アゲインスト(アゲ)」と言い、追い風を「フォロー」と言います。風に逆らってボールを打つことからアゲインスト、風が付いて来る様子からフォローと名付けられたのでしょう。 元々は航空機の飛行の際に使われていた単語これらの意味は伝わりますが、どちらとも和製英語になります。アゲインストは head windと言い、フォローは tail windと言います。これらは動いてる物体が風に影響されるときなどに使われる単語で、航空機が飛行する際に使われていた単語です。風が「頭(head)」に向かって来る様子をhead wind、「尾(tail)」を押している様子を tail windと覚えるといいでしょう。 他にも、アゲインストは into wind、フォローを with the windや downwindとも言います。これらはどちらかと言うとゴルフ用語よりも一般的な英語です。ゴルフで使っても理解はしてくれるので、覚えておいて損はないでしょう。intoは何かに向かっていることを言うので、風に向かって打つこと言います。with
theは「一緒に」という意味なので、風と一緒にボールが飛ぶ様子を表しています。downもこの場合は、down the courseの downなので、コースの方向に沿ってという意味になります。 Good shot! / Great shot! / Nice shot! いい一打ですね!(ナイスショット)
最も通じるのが、Good shot!やGreat shot!なのでこちらも覚えておくと便利でしょう。使い方は両方ともナイスショットと同じで、「打った一打が良かった」と言う意味です。greatの方がgoodよりも一段上の褒め言葉になるので、使い分けて見ましょう。
ダフリはクラブがボールの手前の地面にあたり、飛距離が短くなることを示し、トップはクラブがボールの高い位置に当たって、ボールが低く飛び出すことを示します。 ダフリ/トップの言い方これらは和製英語ではないのですが、そのままでは通じにくいです。「ダフリ」は以前 duffed shotと呼ばれていましたが、現在主に使われている単語は fat shotや thick shotになります。thickと fatは両方とも「分厚い」という意味で、地面を分厚く取ってしまうショットなので、分厚いの単語を覚えておきましょう。 似たように、「トップ」は topped shotからきているのですが、英語圏では thinned shotとも呼ばれていて、これは「薄い」と言う意味です。「分厚い」の逆で、地面を薄く取ることを表しています。両方ともこのように覚えるのがいいでしょう。
「ファー!」。隣ホールなどにいる他のゴルファーに注意を促すために叫ぶゴルフ用語です。 使っている言葉は正しいのですが、発音が間違っているので、和製英語の扱いをされています。正しい発音はファーではなく、「フォー!」であって、特に英国の発音だと「ォ」をはっきり、力強く発音します。「ファー!」の発音だと「far(遠い)」と間違われてしまいます。 Fore !だけでは「前方注意」という意味になり、打った前方の人たちに知らせます。しかし、プロの試合などでは両側に人が並んで見に来ているので、ボールが曲がった場合は左右どちらに飛んだかを一緒に叫びます。右の場合は Fore right!、左の場合は Fore left!と。これをすることによって、聞こえた人全員が警戒しなくても済みます。 実際ファーでもフォーでも何かを叫んでいれば注意を促す役目は果たすでしょう。
さらに発音で注意しなければならない単語がレイキです。レイキとはバンカーの砂ならしのことで、ルールが多少ややこしいですが動かせる障害物になります。英語では「rake」と言い、発音は「レイク(R発音)」でないといけません。「レイキ」では通じず、「レイク(L発音)」だと「lake(湖)」のことになってしまいます。池もゴルフコースに存在する障害物なので、発音を間違えるとコミュニケーションが難しくなるでしょう。
スコアカードにも記載されているout(前半1〜9番ホール)と in(後半10〜18番ホール)ですが、日本で使うのには十分に理解でき、間違ってはいませんが、海外ではほとんど使われていません。英語では主に front nine(前半)と back nine(後半)が使われます。frontとは「前」で、backは「後ろ」なので、前の9ホールと後の9ホールという意味です。 インとアウトの由来はスコットランドから前半 がout、後半が in呼ばれるようになったのはゴルフの原点、スコットランドに作られたコースに由来します。このコースが9ホール分まっすぐプレーし、後半に入るとクラブハウス目掛けて引き返すという単純な作りだったからです。outは外側に「出る」という意味で、inは内側に「入る」という意味があります。 それから時代も変わり、18ホールのコースでは9番ホールがクラブハウスに戻る設計が多くなりました。そこから、出て(out)も9番ホールで入る(in)ので「前半」と「後半」が分かりやすく、frontと backが主流になってしまったのかもしれません。
パーオンとはパットを2度打つとパーが取れる状態でグリーンに乗せた時に言います。言葉の意味を見てみると、「パー」でグリーンに「オン(乗せる)」したという意味になってしまうので、パー4を4打で乗せたように聞こえます。英語にするとまさにこのようになってしまうので、通じない英語なのです。 英語で言いたい場合は、green in regulationと言います。regulationとは、決まった規則や調整という意味です。ゴルフでの調整とは、パー5は3打でグリーンに届くように作られていることや、コースはフェアウェイを通るように作られていることです。したがって、green in regulationとは、コースが調整された通りにグリーンに乗ったことを表します。略してGIRとも呼ばれていて、プロツアー(PGAツアーなど)ではこのように表示されています。
よくコンペなどで副賞としてあるのがニアピンやドラコンです。ニアピンは決まったパー3で、ティーショットが一番旗に近い人が勝ち。ドラコンは決まったホールでティーショットが一番飛んでる人が勝ち、と言うミニコンペです。これらは両方とも英語が略してあるので、元の英語が分からないと通じないでしょう。 ニアピン/ドラコンの由来まず、ニアピンはそのまま(near pin)でも英語として伝わりますがnearest to the pinが略された言葉になります。このフレーズは間違っていませんが、主にclosest to the pinと言われています。 意味はそのままで、closestとnearestは両方とも「一番近い」という意味と、pinが「旗」という意味なので、「旗に一番近い方」という意味のフレーズになります。 ドラコンはdriver competitionの略です。日本語に直訳してみると、「ドライバーコンペ」になり、海外では使われていないフレーズなので通じません。ドラコンとは遠くまで飛んだ方が勝ちなので、longest drive competitionと言いましょう。longestは「一番長い」と言う意味です。「一番長いドライバーショットコンペ」といった意味になります。 英国のクラブコンペなどでは、ニアピンやドラコン以外にもstraightest drive (一番まっすぐなティーショット)や、パー3のバーディー賞などもあります。
日本ではそのホールのパーを表すのに、ショートホール、ミドルホール、ロングホールと言い、それらはホールの長さでパー3、4、5を表しています。しかし、英語圏では普通にpar
4などと言い、long hole(ロングホール)と言うと「par 4にしては長いホール」というように、そのパーに対して長いか短いかを表してします。 |